ビジョナリスト、デジタル写真の露出を視覚的に分析するソフトEVGrapherを販売開始。EV値(露出値)と絞り値、シャッター速度、感度の直感的な把握が可能に

EVGrapherは、縦軸を絞り値&AV値、横軸をシャッター速度&TV値、対角線をEV値にして露出の関係を表したEV値表をグラフ化し、デジタル写真をドラッグ&ドロップするだけで、AV値、TV値、EV値、感度を自動計算し、視覚的な側面と数値的な側面から相関関係を直感的に理解できる露出分析ソフトです。

株式会社ビジョナリスト(所在地:奈良県生駒市、代表取締役社長:三木弼一)は、2014年7月9日、デジタル写真露出分析ソフト、EVGrapher(イーブイ・グラファー)のダウンロード発売を開始しました。

デジタル写真露出分析ソフトEVGrapher販売ページ
http://www.vector.co.jp/soft/winnt/art/se507069.html

【背景】
近年、デジタルカメラの浸透にともない、アマチュアカメラマンにも、一眼レフカメラなどの高性能カメラが普及し、写真をもっと上手に、自分らしく撮りたいというニーズが高まっています。しかし、自分の表現を本格的に行うためには、マニュアル撮影をする必要があります。

マニュアル撮影の基本は、絞り値とシャッター速度とEV値の関係を理解しなければなりません。そのようなアマチュア写真家のために、露出に関する書籍がたくさん出版されていますが、直感的に理解するのは難しいという問題がありました。
さらに、近年、デジタルカメラでは、フィルムカメラ時代にはなかった、絞り値、シャッター速度、感度が、無段階で自動調整されるようになっており、今までの露出理論ではわからないことがたくさん出てきています。

特にオート撮影の場合、感度が自動的に変化するので、実際のEV値がわかりにくくなっています。EV値を求めるAPEXシステムの式(EV=AV+TV)はISO感度100が条件であるため、目まぐるしく変わる感度に対応する必要がありました。

例えば、ISO感度400の場合は、実際の明るさよりも増感されて撮影されているため、撮影されたEV値を推測するためには2段階EV値をマイナスする必要があります。フィルム時代のような感度の選択肢が少ない場合は計算が容易でしたが、デジタルカメラの場合は感度を電気的に増幅したりして調整しているため、無限の感度があり簡単に計算するのは困難になっています。


【製品の特長】
EVGrapherでは、EV値表のグラフに、デジタル写真のサムネイルがプロットされると同時に、Exif(デジタル写真の撮影情報)から、絞り値とシャッター速度を抽出して、絞り値はAV値に、シャッター速度はTV値に変換されます。そこからEV値を算出することで、写真がどのような露出の下に撮影されたか把握できるようになります。

EV値の計算は、露出計など通常、測光時に行われますが、EVGrapherではデジタル写真に付与されているExifから抽出して実際に撮影された露光環境のEV値を算出しています。そのため、ISO感度の増減を補正した「撮影記録EV値」を定義し、新たに計算式を考案しています。そのため、微細なシャッター速度、絞り値、ISO感度でも容易に相関関係を把握することが可能になっています。

また、EV値表のグラフでは、撮影された写真の感度に応じて、グラフ上のEV値表記を変更できるようにしています。

【製品の効果】
EVGrapherでは、複数の写真を同時にプロットできるので、写真とそれぞれの絞り値、シャッター速度、EV値、感度などを比較することが容易になります。
例えば、画面の左上にプロットされたならば、EV値は低いので夕方などの暗い光の中で撮影されており、画面の右下ならばEV値は高いので明るい昼間に撮影されたことがわかります。つまり、座標位置によって画面の明るさとの関係がわかるようになっています。

さらに、画面の上部ならば、絞り値が小さいため被写界深度(ピントの範囲)が浅く、画面の下部ならば絞り値が大きいため被写界深度は深くなり、ピントが全面的にあっていることなどがわかります。
また、被写体の明るさに応じて、機種やモードによって、感度がどのように反応するのかということも、サムネイルをオンマウスすると表示される計算式から理解できるようになります。

多くの写真をプロットしているうちに、EV値における絞り値とシャッター速度の組み合わせや効果がわかってくることでしょう。

【対象ユーザ】
アマチュア写真家が、自分の写真やプロが撮影した写真を分析してより高度な表現をできるようなツールとして、また、プロ写真家が自分の撮影技術をさらに深く分析するためのツールとしてご使用頂ければと考えています。
例えば、写真教育のツールとして、写真学校や芸術大学、美術大学での積極的なご利用を期待しています。
さらに、カメラメーカーの性能チェックなどにもご使用頂ければと思います。


■価格:10,000円(税抜)
※1ライセンス
※ベクターでのダウロードは15日間の無料試用期間があります。機能制限はありません。
※企業等での複数ライセンス購入については別途お問い合わせ下さい。

■対応OS
Windows 8/7/Vista/XP (32/64ビット対応)

■知的財産権
本ソフトは(株)ビジョナリストから特許出願中の技術を使用しています。
特願2014-129674「デジタル写真分析装置及びデジタル写真分析プログラム」
※その他の掲載されている会社名及び商品名は各社の商標または登録商標です。

■代表者略歴
三木弼一(みき・すけいち)
1962(昭和37)年京都大学工学部電気工学科卒。同年松下電器産業(現パナソニック)株式会社入社。以来、医用電子機器、ラジオステレオ機器、ワークステーション、デジタル衛星放送、DVD、SDメモリカードなど情報家電機器の研究開発に従事。
1997年同社取締役マルチメディア技術担当、2001年年同社専務取締役技術・品質・環境・知財・海外研究所担当、2005年国際電気標準会議(IEC)評議委員日本代表。
元奈良先端科学技術大学院大学(NAIST)監事、元大阪工業大学客員教授。
2003年文部科学大臣賞受賞(科学技術功労)、2005年日本電機工業会永年功績者賞、2007年経済産業大臣賞(国際標準化功績)。
現在(株)ビジョナリスト代表。画像システムなどの特許を多数取得。取得特許のソフトウェアの自社開発や他社へのライセンス提供をはじめ、技術経営(MOT)のスペシャリストとして各研究機関や大学教育機関で講演活動も行っている。

企業情報

企業名 株式会社ビジョナリスト
代表者名 三木弼一
業種 コンピュータ・通信機器

コラム

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