高齢者のありよう、役割に関する調査。世代間ギャップと、超高齢社会の課題が明らかに。(20歳~87歳の851人にアンケート)

経済面・能力面で「高齢者は弱者ではない」と、高齢者の半数が回答。若手世代の高齢者への期待は、“若々しさでは”なく、“年の功”。女性は長寿より充実度重視。「長生き自体に価値あり」とする高齢女性は30%。などが明らかに。

老後のライフスタイルの充実や高齢者の自立について調査・研究・提言する、特定非営利活動法人「老いの工学研究所」(大阪市中央区、理事長:西澤一二)は、高齢者のありようや役割について、年代による認識の差を明らかにすることを目的にアンケートを実施しました。20~87歳まで851名の回答があり、このたび結果がまとまりましたのでお知らせ致します。

1.経済面・能力面で「高齢者は弱者ではない」と、高齢者の半数が回答。
60歳代~80歳代で、「経済的に弱者だ」「能力的に弱者だ」と回答した割合は、いずれも52%に過ぎなかった。「健康面で弱者だ」としたのは83%。

2.高齢者の役割は「伝承」「体現」「交流」
高齢者自身も若手世代も、「知識・技術や伝統・慣習を伝えること」「規範やマナーの体現すること」「世代間の交流を行うこと」の3点を、高齢者の役割と認識。

3.若手世代の高齢者への期待は、“若々しさでは”なく、“年の功”。
若い世代は、「IT機器を使いこなす」「アンチエイングに励む」といった高齢者を望まず。「伝承」「体現」など、年の功を発揮してもらうことを期待。

4.若いほど「高齢者を優遇しすぎだ」と考える傾向。高齢者も3割が同意。
「公的制度で、高齢者を優遇しすぎだ」「高齢者の政治に対する発言力が大きすぎる」とした割合は、若い世代ほど多いが、高齢者も3割がこれを肯定。

5.生涯現役志向は低調。「生涯現役社会」の方針、浸透が進まず。
「生涯現役でいるべきだ」と回答した高齢者は、半数超にとどまる。生涯現役社会の実現という国の方針は、浸透していない。

6.高齢者を健康面で弱者と考える人ほど、経済的にも能力的にも弱者とする傾向。
「高齢者は健康面で弱者か」に対する回答と、「経済的、能力的に弱者か」に対する回答には、明らかな相関関係があった。高齢者に対する誤解の解消が課題に。

7.女性は長寿より充実度重視。「長生き自体に価値あり」とする高齢女性は30%
「長寿はめでたい」「長生き自体に価値がある」とする人は、60歳で大きく減少。充実度を重視するのは、男性よりも女性。

企業情報

企業名 NPO法人「老いの工学研究所」
代表者名 川口雅裕
業種 その他サービス

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