食料自給率に対する、母親たちの意識を探る 9割が「上げるべき」、その裏側には“食の安全”を求める声 自給率向上の秘策とは!?

先日、農林水産省から2012年度の食料自給率(カロリーベース)が39%と発表されました。3年連続で横ばいとなり、食料自給率の向上は、重要な課題の1つと言えます。そこで、今回、トレンド総研では、生活者の視点での食料自給率について調べました。

先日、農林水産省から2012年度の食料自給率(カロリーベース)が39%と発表されました。3年連続で横ばいとなり、食料自給率の向上は、重要な課題の1つと言えます。そこで、今回、トレンド総研では、生活者の視点での食料自給率について調べました。普段、食品を購入する機会の多い主婦、特に食品に対する意識が高いと想定される子供を持つ主婦にとって、食料自給率に関する問題はどのように映っているのでしょうか。アンケート調査や専門家への取材を通じて、その意識・実態が明らかになりました。

■ レポート内容
1. 母親たち500名に調査、食料自給率と食の安全に関する意識が明らかに
2. 女性のための会社ハー・ストーリィ社長・日野 佳恵子氏に聞く、母親目線での食料自給率とは!?
3. 料理研究家・土井善晴先生に聞く、食料自給率を上げやすい食事づくりとは!?


1. 母親たち500名に調査、食料自給率と食の安全に関する意識が明らかに
今回は、食に対する意識が高いと考えられる、子供を持つ主婦を対象に、食料自給率と食の安全について調査を実施しました。

◆ 問題意識の高さが明らかに! 母親の9割が「食料自給率を上げるべき」。一方向上策への理解は今一つ。
まず、母親たちに食料自給率への関心度について聞きました。その結果、「日本の食料自給率に対して関心がある」という母親は73%、「日本の食料自給率は低いと思う」という人は93%にもなりました。続いて、「日本の食料自給率の今後」について聞いたところ、およそ9割(87%)が「上げるべき」と答えました。食料自給率に対する母親たちの問題意識は、非常に高いと言えます。
ところが、先日の農林水産省の発表によると、2012年度の日本の食料自給率(カロリーベース)は39%でしたが、「日本の食料自給率はどの程度だと思いますか?」と選択肢式の質問を行ったところ、「約40%」と正解を選んだのは、わずか16%。日本の食料自給率について正しく認識している母親は6人に1人もいないということになります。
また、「食料自給率の向上のために効果的だと思う取り組み」を複数選択形式で選んでもらったところ、「効果的だと思う」という母親が最も多かったのは「地産地消を心がける」(93%)。以下、「国産の野菜を優先的に利用する」(92%)、「国産の穀物を優先的に利用する」(92%)、「旬の食材を食べる」(91%)、「国産の肉を優先的に利用する」(88%)などの順で、地産地消や国産の穀物の優先的な消費や旬の食材を食べるなど、正しい理解をしている項目が多い一方、例えば大豆はほぼ外国産のため必ずしも食料自給率向上には寄与しない「大豆を使った和風の調味料を利用する」(71%)が効果的だという人が多く、一方で効果的な「ご飯をお代わりする」(45%)が過半数を割るなど、食料自給率の向上策について十分な理解にはいたっていないようです。
「食料自給率が低いことにより起こりうる問題」について、自由回答形式で聞いても、最も多かったのは、「よく分からない」でした。
漠然とした理解ながら、何とか食料自給率を向上させるべきだと考えているというのが、母親たちにとっての食料自給率問題だと言えそうです。

◆ 子供が生まれると食への意識は変わる ー「安全性」最重視の結果、国産品に注目があつまる。
母親たちの食料自給率への問題意識の高さは、やはり子供がいることに大いに関係があります。「子供が生まれてから、食品の選び方は変わりましたか?」とたずねたところ、88%もが「はい」と回答。さらに、子供が生まれてから重視するようになった食品を選ぶ時のポイントを聞くと、「安全性」(83%)に最も支持が集まる結果となりました。一家の食卓を預かる母の立場としては、家族の健康は最も気になることだと言えるでしょう。 “食の安全”は母親たちにとって食に関する最も重要なテーマであることが明らかになりました。
なお、「子供の安全のためには、どのような食品を選ぶべきだと思いますか?」と聞いたところ、「無添加食品」(55%)、「無農薬・低農薬の食品」(52%)といった回答を抑えて、「国産食品」(73%)がトップで、母親にとって安全な食品は何より国産品ということが分かります。

また、「国産食品」と「輸入食品」のイメージを聞いてみても、自由回答で5つあげてもらう聞き方で、「国産食品」のイメージとしてあがったのは「安全」、「安全性」(55%)、「安心」、「安心感」(32%)、「価格が高い」、「高価」、「高級」(17%)など。「輸入食品」については「安価」、「安い」(30%)、「安全性に不安」、「心配」、「信頼性に欠ける」(11%)でした。国産食品に対しては、「安全」、「安心」、だが「高価」といったイメージが、輸入食品については、安価なイメージが強く、安全イメージは低いようです。実際、国産食品と輸入食品とを比較した際、「安全性が高いと思うもの」については、9割近く(88%)が「国産食品」と回答しました。逆に、「値段が安いと思うもの」は、「輸入食品」と回答した人が8割(79%)を占めます。母親たちは、国産食品には「安全性」、輸入食品には「価格」と、異なるメリットを感じているようです。

◆ 高い“安全”志向と裏腹…、現実は「安全より価格」な人も4割、「安全な食品を選べている自信がある」は1%未満
食品を選ぶ際、「安全」と「価格」のいずれを重視しているかを聞くと、「安全重視」という人は59%、「価格重視」という人は41%。子供ができて安全を重視するようになったと言っても、実際は価格重視で選んでしまう人も4割いることが分かります。なお、「金銭的な制約を考慮しなければ、もっと食の安全性にこだわりたい」という人は98%にのぼり、理想では安全を重視したいのに、経済的な理由でそれができていないようです。
なお、このような理想と現実のかい離を反映してか、「安全な食品を選べている自信はありますか?」とたずねると、「ある」と答えた人はわずか1%のみ。「どちらかと言えばある」という人も16%にとどまり、合わせても2割に達しませんでした。また、安全性という観点から、自身の食品の選び方を100点満点で評価してもらったところ、「100点」とした人は500人中わずか2人で、平均点は「62.2点」。“食の安全”に対する意識の高さとは裏腹に、母親たちは自身の食品の選び方にあまり自信がないように見受けられます。

こうした背景には、放射性物質や異物混入や遺伝子組み換え品、残留農薬など、“食の安全”を脅かす存在もあるようです。近年、メディアなどでも話題になることの多い、これらの脅威に関する情報ですが、「実際に見たり、聞いたりしたことがある」という人は92%。また、こうした情報により、「“食の安全”に不安を感じた」という人は、79%にのぼります。具体的には「放射性物質」(45%)、「化学物質」(30%)、「輸入食品」(29%)などに特に不安を感じています。自由回答では「農薬や添加物などを完全に取り除くことは難しく、入ったものを買ってしまっている。(千葉県・28歳)」、「安全なものを選んでいるつもりだが、その基準となる表示も信用できないことがある。(北海道・33歳)」などの意見もあげられました。
こうした母親たちにとっての救いとなっているのが、国産食品のようです。「“食の安全”を考えた際、どのような食品を選んでいますか?」と自由回答で聞いたところ、「国産食品で自分なりに安心して買える商品を選ぶようにしています。(東京都・39歳)」、「産地や成分を見て選んでいます。その結果、国産食品を多く買うようになりました。(神奈川県・36歳)」というように、国産食品を選ぶ母親たちの姿を垣間見ることができました。


2. ハ―・ストーリィ社長・日野 佳恵子氏に聞く、母親目線での食料自給率とは!?

◆ 一家の“食卓”と“お財布”を守る母親たち、重要なのは安全性と価格のバランス
◆ 日本ブランドの安全性は、海外での方が人気!? 食料自給率UPのポイントは、母親の国産品への理解


3. 料理研究家・土井善晴先生に聞く、食料自給率を上げやすい食事づくりとは!?

◆『食の安全、栄養や健康をみちびく食料自給率の向上を望むならば、日本の伝統、日本人のアイデンティティを築いた日本の食文化を学び、再認識することが、結果として食料自給率につながる。』
◆『その土地で作り、食べ継がれてきた食材や料理に自信を持って、「ご飯」を中心に、季節の食材を使って、手作りすることです。加工された食品はなるたけ使わない。素材から作ることがもっとも食料自給率向上に寄与します。』

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業種 その他サービス

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