日本マクダーミッド社が薬品メーカー初の日本MID協会入会

電子機器向けめっき薬品の世界大手製造業者であるマクダーミッド社の日本法人は日本MID協会に賛助会員として入会したことを発表した。日本MID協会はMID(Molded Interconnect Devices)の普及・発展のための事業を行っている。同協会への薬品メーカーの入会は今般初となる。

電子機器向けめっき薬品の世界大手製造業者であるマクダーミッド社の日本法人は日本MID協会に賛助会員として入会したことを発表した。日本MID協会は「MID研究会」(1996年~)を前身として2002年に設立され、MID (Molded Interconnect Devices) の日本国内における普及・発展のための事業を行っており、MIDに関する国内唯一の総合団体である。同協会への薬品メーカーの入会は今般初となる。マクダーミッド社は米国本社より技術者が来日し、10月11日、東京大学における同協会の定例会で講演を行う。(入場無料、要参加申込)

MIDとは三次元成形回路部品であり、成形樹脂に回路などを付加することにより完成品の大幅な小型化が期待できる技術である。スマートフォンはもとより自動車、医療機器などにも応用が進んでいる。目的、用途によりその工法・材料は多岐に及ぶ。

マクダーミッド社のMIDプロセス薬品はLDS(Laser Direct Structuring)工法で成形されたパーツへの優れた選択的めっき析出性の実現を可能とする。多くのプラスティック成形樹脂に対し高い歩留りを実現、浴安定性が高く、浴寿命も長い。また、ファインピッチめっきやワイヤボンディング等、高スペックにも対応し優れたプロセスを実現する。昨今、特に高温に弱い成形樹脂向けに低温無電解ニッケルプロセスを開発、上市した。また、既存の関連技術だが、一般めっき分野のPOPプロセス(Plating on Plastics)に於いても様々な分野、特に自動車関係、家電関係では数多く海外で採用されており、信頼性のあるプロセスとして評価を得ている。

神奈川県川崎市に本社を置く日本マクダーミッド株式会社のジュリアン・ベイショア代表取締役社長は、日本MID協会への入会について次のように述べている。「薬品メーカー初の日本MID協会入会を果たせたことは非常に光栄である。マクダーミッドグループはMID加工用めっき薬品業界における世界的なトップメーカーとして、日本におけるOEM及びアジア全体に広がるグローバルなサプライチェーンの中でMIDやプラめっき技術が急成長する分野であると位置づけている。」また、今後の同社の戦略について、「我々は長期戦略の一環として、日本企業のお客様との連携をより一層深めるために、新分野への投資を続けていくつもりである。」とも語った。

マクダーミッド社について
1922年に創業したマクダーミッド社(MacDermid, Inc.)のビジョンは、世界大手のめっき製品企業であり続けることにある。エレクトロニクス、メタルフィニッシング及びプリンティングの各市場への展開を行っている。マクダーミッドの本社は米コロラド州デンバー市にあり、世界20カ国以上で活動している。主な製造拠点は米国、イタリア、中国、台湾にあり、研究所は米国、英国、及び日本にある。
詳細はhttp://www.macdermid.comを参照。

日本マクダーミッド株式会社について
日本市場へは1973年に参入し、日本マクダーミッド株式会社(Nippon MacDermid Co., Ltd.)が1986年に設立された。神奈川県川崎市に本社を置く日本マクダーミッドは77名の従業員がおり、かながわサイエンス パークに技術センターを併設している。日本で設計した薬品は、千葉県にある契約工場及び台湾、中国の自社工場で製造をしている。中国現地法人「麦徳美(深圳)貿易有限公司」が2013年6月に設立された。
詳細はhttp://www.macd.co.jpを参照。

企業情報

企業名 日本マクダーミッド株式会社
代表者名 ベイショア・ジュリアン
業種 エネルギー・素材・繊維

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