メルー・ネットワークス、MobileFLEXを発表、コンテキストアウェア・アプリケーション・レイヤーによりミッションクリティカルなワイヤレス用途をサポート

メルー・ネットワークス株式会社は、既存の有線/無線ネットワークに導入可能な新アーキテクチャ「MobileFLEX」に加え、同アーキテクチャの機能を十分に活用するためのハードウェア2種を新たに発表した。

2013年7月8日 - 無線LAN規格IEEE802.11nによる企業内ワイヤレスネットワーキングのパイオニアである米Meru Networks, Inc.(NASDAQ:MERU)の日本法人メルー・ネットワークス株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:司馬 聡、以下メルー)は、新たにMobileFLEX(モバイルフレックス)アーキテクチャを発表した。MobileFLEXアーキテクチャの主な特徴としては、目的別にレイヤーを割り当て可能なコンテキストアウェア・アプリケーション・レイヤー(CAL)に加え、アップル社Bonjour(ボンジュール)、マルチベンダーポリシー、クラウド環境および802.11acへの対応が挙げられる。MobileFLEXは、ミッションクリティカルなアプリケーションを既存の有線/無線ネットワーク上にオーバーレイ設置することができると共に、BYOD(持ち込みデバイス)による負荷の軽減にも貢献する。

米ニューメキシコ州ファーミントン学校区、技術ディレクターのチャールズ・サッカー氏は、「メルーの新しいMobleFLEXアーキテクチャ導入によって全構内でのアップルBonjourの拡張と管理が可能になりました。またMDM(モバイル端末管理)を利用しているiOS端末の管理システムを改善できる上、来訪者に対しても私たちのネットワーク内で効率的なゲストアクセスを提供することができます。この他、様々なネットワーク強化の中でもMobileFLEXの新しいコンテキストアウェア・アプリケーション・レイヤーは、学生評価やデジタル学習といったミッションクリティカルな用途別にレイヤーを設け、帯域幅を確保することができます。これらは私たちのネットワークにとって強固な基盤となるものです。」とコメントした。

ZK Research、創立者兼主席アナリストのゼウス・ケラバラ氏は、「エンタープライズにおけるモビリティ(移動性)の強化は、ますます複雑化しています。ユーザーに安定した接続を提供できる高品質なモバイル環境の構築においては、モビリティアーキテクチャのアクセス、ポリシー、管理レイヤーのシンプル化が不可欠です。メルーのMobleFLEXアーキテクチャは、俊敏かつ柔軟なモバイル環境を提供することで、こうした取り組みを大きく前進させるものと言えるでしょう。」とコメントした。


メルー・MobileFLEXアーキテクチャの主な特徴

FLEXアクセス ― マルチチャネル、シングルチャネル、バーチャルセル、CAL実行モードに対応し、BYODによって逼迫する密度とモビリティの問題を解決する柔軟性を提供。

- 新たなコンテキストアウェア・アプリケーション・レイヤー(CAL): 増加するミッションクリティカルなエンタープライズおよびコンシューマ・アプリケーションのトラフィックを、物理的に異なるアクセスポイント/チャネルに割り当てるダイナミック(動的)割当とコンテキスト・ベース・マッピングが可能。CALは競合他社製の既存無線LAN上にもオーバーレイ導入が可能。ミッションクリティカルなアプリケーションを、有線ネットワークで運用しながら、メルーの無線LANへ移行可能。CALの例として、先日医療機器展示会HIMSS 2013で発表したメルーの 'Uninterrupted Care Network'(UCN、『途切れない医療ネットワーク』)ソリューション(http://bit.ly/141EM8P)は、医療機関における「ライフクリティカル」、「ミッションクリティカル」、「コンシューマークリティカル」な医療機器およびアプリケーションを管理。

- 802.11ac導入キャンペーン(http://bit.ly/Z9R3Qw)の継続: 現時点でAP332アクセスポイントを購入した顧客には、特別価格でメルー製802.11ac対応製品へのアップグレード・サービスを提供。


FLEXコントロール ― キャンパス内、遠隔アクセスやホームオフィスなどの各用途に応じて、中央集約型、分散型、VMWareによるクラウド対応など柔軟にネットワークを導入できる。

- 802.11ac対応に対応した新製品Systems Director SD 6.0: 2013年第2四半期中にベータ版を上市予定。SD 6.0は中央集中化、分散化、VMWareを用いたクラウド対応型バーチャルコントローラーといったオプションが利用可能なほか、IPv6による拡張性の向上および個別デバイスの認識によって正確かつ安全なBYOD導入が可能。

- エントリーレベルのバーチャルコントローラー・バンドルキャンペーン: VMWareベースのバーチャルコントローラー1台とアクセスポイント製品ライセンス10件を特別価格で提供。


FLEXポリシー ― あらゆる有線/無線ネットワーク上でネットワークアクセスポリシーを実行。

- 新しいService Connect(サービスコネクト): アップル社Bonjourサービスのコンテキストベース・ポリシーに対応するほか、チャッティプロトコル(頻繁なデータ収受を利用するプロトコル)によってマルチキャストトラフィック増大の問題に対応。

- 新製品IDM(アイデンティティマネージャー)13.2: ゲストアクセスとBYODオンボードの自動化に加え、フル機能で拡張性に優れたRADIUSサーバ、eduroam(高等教育研究機関間無線LAN相互利用)の統合、VRRP(仮想ルータ冗長プロトコル)を用いたアクティブ/アクティブ・フェールオーバーおよび38言語に対応したグローバルランゲージサポート。


FLEXマネジメント ― 全アクセスネットワークレイヤーにわたる一括管理、セキュリティとトラブルシューティング。

- SolarWindsとの完全統合: 有線/無線ネットワークの一括管理が可能。

- 新製品E(z)RF 4.0: 2013年第2四半期に販売開始予定。周波数域の柔軟な管理性能を持ち、すべての対応アクセスポイントに無線サービスとオンデマンド・モニタリングを提供。これによりWi-FiとBluetooth機器や電子レンジなどの非Wi-Fiの干渉電波源を特定。


FLEXマネジメント ― 教育、医療、ホテル産業用の主要アプリケーションの導入を大幅に簡素化

- 米マイクロソフト社のMicrosoft Lyncを用い、様々な実働環境でユニファイドコミュニケーションおよびコラボレーションを実現。

- 教室マネジメントソフトウエアの大手メーカーである米Stoneware社のLanSchoolを用いたデジタル・クラスルーム・マネジメント。

- メルーの教育機関用ソリューションMeru Education-Grade (MEG)(http://bit.ly/15vW5Oh): 高等教育機関におけるBYODによるネットワーク逼迫問題を解決し、学習用途にネットワークを確保するUninterrupted Learning(『途切れない無線学習環境』)。


新たなコントローラーおよびアクセスポイント製品

またメルーでは、MobileFLEXアーキテクチャの機能を十分に活用するためのハードウェア2種を新たに発表した。

- 新コントローラーMC1550: 802.11acに対応し、最大50アクセスポイントおよび1,000クライアントで利用可能なエントリーレベル・コントローラー。

- 新アクセスポイントAP1014: 802.11n準拠シングルラジオ、イーサネット4回線を内蔵した室内ネットワーク向けアクセスポイント。

メルー、コーポレートマーケティング担当副社長のマニシュ・ライは、「多くの企業ユーザーの間では、特に医療環境でのテレメトリーや教育現場における学習到達度評価といったミッションクリティカルな用途について、今もって有線環境から無線環境への全面的な移行に躊躇しています。しかし一方で、施設内に導入されたアップル社製AirPrintやAirPlayなどのコンシューマ向けサービスへの対応の必要性は、IT管理者にとって非常に頭の痛い問題です。メルーのMobileFLEXアーキテクチャは、こうした課題に対して統合的にアプローチし、BYODの急増によって増加するネットワークの課題に対処できるよう、これまでにない柔軟性と拡張性を提供します。」とコメントした。

メルーのMobileFLEXについての詳細は、弊社ウェブサイト特設サイト(英語)をご覧ください。http://bit.ly/ZNqPEc

企業情報

企業名 メルー・ネットワークス株式会社
代表者名 司馬 聡
業種 コンピュータ・通信機器

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