まだ食べられる食品を年間コメ生産量と同じ量捨てている日本 ーフードバンク活動と震災支援活動を継続するセカンドハーベスト・ジャパンが10月9日シンポジウム開催ー 

セカンドハーベスト・ジャパンが第五回フードバンクシンポジウムを開催します。 日  時:2012年10月9日(火)9:00〜17:00      9:00 受付 9:30 開講 場  所:中央大学駿河台記念館 (御茶ノ水) 主  催:セカンドハーベスト・ジャパン 参加費用:3000円(昼食・飲料代込)

セカンドハーベスト・ジャパン(理事長 マクジルトン・チャールズ、東京都台東区浅草橋4-5-1)が、2012年10月9日(火)、第五回フードバンクシンポジウムを、お茶の水の中央大学 駿河台記念館で開催します。

10月16日は、世界食料デー。世界各国の食料問題に関して語り合う日です。この日を記念し、日本初のフードバンク団体であるセカンドハーベスト・ジャパンは、2008年から毎年フードバンクシンポジウムを開催してまいりました。2012年10月で、第五回となります。

日本は、年間約2272万トンもの食料を廃棄しています。そのうち、まだ食べられるのに捨てられる運命にある、いわゆる「食品ロス」(フードロス)が、約500〜900万トン(日本のコメ年間生産量839万トンと同じくらいの量)発生しています。フードバンクは、食品を提供する側にとっては、廃棄コストを大幅に削減することができ、食糧問題と環境問題を解決する一助として、昨今、マスメディアや食品業界から注目されており、農林水産省は、平成21年度および23年度に全国フードバンク調査を実施するなど、その活動を推進しています。

第五回フードバンクシンポジウムのプログラム概要は、下記の通りです。

日  時:2012年10月9日(火)9:00〜17:00
     9:00 受付 / 9:30 開講
場  所:中央大学駿河台記念館 (JR御茶ノ水駅から徒歩3分)
主  催:セカンドハーベスト・ジャパン
参加費用:3000円(昼食・飲料代 込み)

9:00  午前の部 受付
9:30 「フードライフライン」と「フードセーフティーネット」について
10:15 休憩(2HJ 活動DVD)
10:30 ロジスティクスの専門家による監査報告
11:30 ワーキングランチ (米国で初めてフードバンクを始めた団体の講演)

12:30 午後の部 受付(2HJ 活動DVD)
13:00 施設からの報告 睦母子生活支援施設 施設長(予定)
13:45 行政 韓国のフードバンクの調査報告 2HA(セカンドハーベストアジア) 李(予定)
14:40 休憩 (2HJ 活動DVD)
15:00 企業の事例報告 
    サントリーホールディングス株式会社(20分)
     品質戦略部 課長 
    キユーピー株式会社(20分)
     広報・CSR本部 社会・環境推進部 課長 
    アサヒロジスティクス株式会社(20分)
     専務取締役
16:00 パネルディスカッション
    (参加申し込みの際の事前質問、当日会場での質問に回答)
17:00 終了 
    メディアの方からのご取材もお受けいたします。

《ご参加を希望される方へ》
 ※ 学生割引があります。詳しくは、当日、受付でおたずねください。
  (ただし、社会人学生の方は、収入源をお持ちなので対象外とさせて頂きます)
 ※ 今回のシンポジウムでは「フードドライブ」を受け付けます。
   …フードドライブとは、家庭などにある食糧を募集して集め、食糧を必要としている人たちに
    寄付するための活動です。
   生鮮食品以外で賞味期限が1ヶ月以上残っている食品なら、何でも構いません。
   もし興味のある方で、お米やお中元やお歳暮、買いだめなどで家庭に眠っている
  「もったいない食べ物」がある方は、この機会に、社会貢献の一環としてぜひ
   お持ちください。

【ご注意】
 ※ シンポジウムの講演は一部の英語講演を除き、主に日本語で行われます。
   英語講演の内容は簡単な翻訳がつきます。
 ※ プログラムや講演者は、変更の可能性があります。

お申し込みは、セカンドハーベスト・ジャパンのホームページよりお願いいたします。先着順で受付させて頂きます。
( http://www.2hj.org/index.php/news_j/food_bank_symposium_Oct_2012/ )

■セカンドハーベスト・ジャパン
日本で初めてフードバンク活動を始めたNPO法人。フードバンク活動とは、賞味期限内であるにも関わらず、包装の不具合や賞味期限が迫っている、季節商品である、などの理由から、食品企業や量販店、輸入業者、卸業者、農家などが市場に流通できない食品を、食料を必要としている福祉施設や貧困者に配分する活動。日本で排出される食品廃棄物は年間約1900万トンに及び、食べられるのに捨てられてしまう、いわゆる「食品ロス」が約900万トン(米の年間生産量と同じくらい)発生している。提供者側にとっては廃棄コストを大幅に削減することができ、食糧問題と環境問題を解決する一助として注目されている。フードバンク活動は、1967年に米国アリゾナ州で始まった。
日本では2000年に活動を開始し、2002年3月11日に法人化した。東日本大震災後の3月13日以降、被災地に食料などの支援物資を運搬しており、2012年9月4日現在、東京からの被災地への往復回数は169回を超える。

■フードバンクの仕組み
 フードバンクを直訳すると「食べ物の銀行」。食品関連企業や量販店、農家、個人などから、まだ食べられる(賞味期限内)が商品として流通できないものを預かり、食べ物に困っている施設などに配布する活動のことである。まだ充分食べられるのに、なぜ商品として流通できなくなる理由はさまざまである。

(1) 缶詰の缶がつぶれた、段ボール箱の隅が破れたなど、包装状況の理由による場合。
(2) 賞味期限の印字を間違えてしまった、賞味期限の印字の文字が薄かったなど、法律上、定められた表記事項の表示ミス(規格外品)の問題。
(3) 夏向けに出していた商品が売れ残ってしまい、秋、冬になってしまったなど、時期を限定した商品が売れずに在庫を抱えた場合。
(4) 棚に並んだ商品の回転が遅くて、賞味期限が迫ってきた場合。
(5) 定番からカットされてしまった場合。
(6) 特売や催事が終了したことにより、売れ残った場合。
(7) 倉庫に在庫を抱え過ぎて、その在庫の賞味期限が迫ってきた場合。
(8) 野菜を大量に生産したため、あるいは規格外品のため。
(9) スーパーマーケットなどで決められた「3分の1ルール」にそぐわない場合。

「3分の1ルール」とは、「納入期限は、製造日から賞味期限までの期間の3分の1の時点までに」「販売期限は、賞味期限の3分の2の時点まで」というものである。これによると、賞味期限が、残り3分の1以下のものについては、商品としての販売を認めないということになる。生鮮食品ならともかく、缶詰などの長期保存がきく食品の場合、賞味期限が3年だったとすると、賞味期限が残り1年以上あるにも関わらず、売り物にならず、返品や廃棄の対象となる。企業によっては、臨機応変に対応しているということだが、額面通りに3分の1で対応する企業もある。

 日本は食料自給率が低く、世界から大量に食料輸入する反面、年間2272万トン廃棄している。うち500〜900万トンは、まだ食べられる食品(=食品ロス、農林水産省調べ)。食品ロスの1万分の1はセカンドハーベスト・ジャパンが活用している。フードバンクは食糧問題と環境問題を同時に解決する一助となる。

■PRアワードグランプリ 
社団法人日本パブリックリレーションズ協会(日本PR協会)は、わが国におけるコミュニケーション
技術の質的向上、およびパブリックリレーションズに対する一層の理解促進を目的としてコミュニケーション活動(広報・PR活動)の事例を広く募集し、審査を通して優秀な活動を「PRアワードグランプリ」として表彰・公開している。
PRアワードグランプリは、優れたPR活動の顕彰制度として2001年から実施されており、2011年は、コーポレート・コミュニケーション部門、マーケティング・コミュニケーション部門、ソーシャル・コミュニケーション部門、イノベーション部門の4部門ごとに最優秀賞が決定された。
セカンドハーベスト・ジャパンは、2011年度PRアワードグランプリのソーシャル・コミュニケーション部門において、14団体エントリー中、最優秀賞を受賞。日本語と英語の2カ国語で、ツイッターやFacebookなど、ソーシャルメディアやマスメディア、オウンドメディアを駆使し、被災地への長期的で継続的な支援を早期に立ちあげたこと、多くのボランティアとともに大量の支援物資を配布し、被災者の立場に立った支援を成し得たことなどが評価され、NPO法人としてPRアワードグランプリ史上初の最優秀賞受賞の栄誉に浴した。

企業情報

企業名 セカンドハーベスト・ジャパン
代表者名 マクジルトン・チャールズ
業種 その他サービス

コラム

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