世界初!米本位制地域通貨”おむすび通貨”の販売を開始

環境保全型農業と地域商店の同時活性化を事業目的とする物々交換局(任意組合)は、多数の中小事業者と提携して米本位制地域通貨”おむすび通貨”の販売を2011年5月24日に開始します。

〜提携店での通貨利用で消費者が平均29%も得をする新発想の地産地消〜
”山里海の生業提携”がはじまります。
f-money.com
free, family, farmers money

 環境保全型農業と地域商店の同時活性化を事業目的とする物々交換局(任意組合)は、多数の中小事業者と提携して米本位制地域通貨”おむすび通貨”の販売を2011年5月24日に開始しますので、下記の通りお知らせいたします。

<目的>
 当組合は、自然環境負荷の少ない流域の米を決済力のある補完通貨として流域内で流通させることにより、自然を保全しつつ流域内食料自給率を向上させ、同時に地域商店を活性化することを目指しています。このたび,通貨発行量を増大してより多くの人が通貨を利用できるように、通貨の販売を開始します。

<経緯>
 当組合は、哲学者の内山節氏を講師に迎えて開催された山里テツガク塾で2010年3月に誕生しました。当組合は同年5月に世界で初めての米本位制地域通貨として”おむすび通貨”の発行を開始し、共生型地域社会の経済モデルを提示しました。6ヶ月間の流通試験では,50以上の提携店が参加して玄米約700kg分のおむすび通貨約9700枚が援農ボランティア等に配布され,約7000枚の通貨が無農薬玄米で清算されました。
 2011年5月、日間賀島観光ホテルとピアニストの河合優子氏が販売用紙幣の最初の広告スポンサーとなることが決まりました。紙幣広告スポンサーがつくことで、卸売り米価を下支えしつつ一般消費者がお米券としても買い求めやすく、かつ、集客効果を見込める円換算レートを提携店が設定可能な価格でおむすび通貨を販売することが可能になります。
 通貨販売により,多くの消費者がおむすび通貨を手にすることが可能となり,流域内フェアトレードによる農業活性化と地域商店活性化を実現するおむすび通貨が普及段階に入ることになります。”山と海と里の生業”を営む中小事業者がおむすび通貨を介して提携し、流域の自然を基盤とする共生型地域社会の復興を目指します。

<通貨の販売方法>
販売時期:2011年5月17日ウェブ先行予約受付開始、5月24日販売開始、6月1日通貨発効
販売場所:インターネット販売、提携店での店頭販売
100むすびセット(低農薬玄米10kg相当) :定価4500円(税込)
店頭ばら売り :定価45円/むすび(税込)
初回販売数量:2万むすび限定(低農薬玄米2トン相当)
紙幣広告スポンサー:有限会社日間賀島観光ホテル、河合優子
販促キャンペーン:5月28-29日の2日間、名古屋テレビ塔の階段利用者に対しておむすび通貨が無償配布され、テレビ塔周辺にて通貨利用を体験できる。

<おむすび通貨の仕組み>
1. 通貨単位は、低農薬玄米100gまたは有機玄米65g(おむすび1個分)に相当する”むすび”です。
2. 耕作放棄地の拡大を抑制するため,物々交換局は通貨担保となる玄米を一般的な農家卸価格よりもはるかに高く農家から直接買い取ります(20,000円+80むすび/低農薬玄米60kg)。
3. ”お米券”にも相当するおむすび通貨の小売価格を抑制するため,紙幣には協賛広告が掲載されます。広告売上は農家に支払われる玄米代金に補填されます(8円88銭/むすび)。
4. 1むすびあたり何円とみなしておむすび通貨を代金として受け取るか(円換算レート)を提携店は物々交換局との契約で自由に設定できます。
5. 集客効果を見込む提携店がおむすび通貨の円換算レートを通貨販売額(定価45円)よりも高値に設定するため(平均58円)、消費者の通貨購入意欲が刺激され,結果的に地域内の米が買い支えられることとなって,耕作放棄地の拡大が抑制されます。
6. 通貨の流通範囲は伊勢三河湾流域を想定しており,現在の提携店と提携農家は、岡崎市,豊田市,名古屋市,豊橋市、田原市などに分布しています。

<通貨を使える提携店>
飲食店、美容院,雑貨店,食料品店,酒販店,化粧品店,ホテル,各種教室,BDF給油所,グラフィックデザイン事務所,厨房設備販売事業者,服飾品製造販売会社など現在60事業者。

<担保玄米を生産する提携農家>
愛知県内に現在8農家

<今後の展開>
提携店数と提携広告数にあわせて通貨発行量と提携農家数を増やします。担保米の流通管理体制を整備しつつ現在6ヶ月の有効期限を3年程度に延長して通貨の利便性を高めるとともに、貨幣の減価制(ゲゼル理論の自由貨幣)を導入して通貨の流通促進を図ります。

<有識者コメント>
内山節氏(哲学者)
 これからの地域は、生活の面だけではなく、生産や流通の面でも、支え合い、結びあう力を創造していかなければいけないのではないかと思っていた。そうでなければグローバル化する経済に地域は従属してしまうだけではなく、多くの地域は市場競争のなかで振り落とされていってしまうだろう。「おむすび通貨」の成功を私は祈っている。それは地域経済をも、支え合う市場をつくることによって回していこうとする試みである。しかも地域外の人々も加わることによって、多くの人々が連帯して地域経済を守る仕組みをも視野のなかに収めている。素晴らしい実験である。かつてゲゼル経済学のなかで提起された地域通貨が、資本主義と市民社会、近代国家が行き詰まるなかで、この豊田の地で新しいかたちをつくりだそうとしている。その成功は、世界の人々に新たな社会の方向性を示すことになるだろう。東日本大震災からの復興にも、ひとつの可能性を提起することになるだろう。私は、創造的実験がいま豊田の人々のなかからはじまったことに、心から感動している。

丸山真人(東京大学大学院総合文化研究科教授)
 待ち望んでいた地域通貨がついに実現しました。これまで、地域通貨はサービスの交換が中心でした。お金では取引できない隣人同士の助け合い・支え合いの輪を地域通貨で拡げていこうという理念はもちろん大切なことです。しかし、物質的な裏付けが弱かったように思います。物質と言っても金銀財宝のことではありません。地域の資源、それも生命を支える根源であるお米と引き換えることのできるおむすび通貨は、地域通貨の本来の姿を最も分かりやすく表現していると言えるでしょう。しかも、広告収入やおむすび通貨の販売によって、運営上必要な経費を現金で調達する仕組みを取り入れたところは、堅実な三河人気質を表わしているかも知れません。等身大のおむすび通貨を心より応援いたします。

<物々交換局の概要>
所在地 〒444-2303 愛知県豊田市野林町カウロゲ46−5
代表  吉田大(弁理士・第2種兼業農家)、副代表 村田尚生(愛知学院大学准教授)、顧問 小澤庄一(足助観光協会会長/国土交通省認定観光カリスマ)
組織形態 民法667条の任意組合 
電話/FAX 0565-63-2025 
URL http://www.f-money.com

<本件に対するお問い合わせ担当>
吉田大 電子メール:asuke.dai@gmail.com 携帯電話:090-4237-2025

企業情報

企業名 物々交換局
代表者名 吉田大
業種 商社・流通業

コラム

    • クリックして、タイトル・URLをコピーします
    • facebook
    • line
    • このエントリーをはてなブックマークに追加

    プレスリリース詳細検索

    キーワード

    配信日(期間)

    年  月  日 〜 年  月 

    カテゴリ

    業界(ジャンル)

    地域