ゆるキャラブームの2010年〜各地の着ぐるみキャラクターとテレビ出稿状況〜調査発表

メディアの調査・測定を行うニホンモニター株式会社(本社:東京都港区浜松町、代表取締役社長:韮澤美樹)は、各地のイベントに登場する着ぐるみキャラクター“ゆるキャラ”について、テレビ報道における出稿本数を集計し、その概要をまとめました。

メディアの調査・測定を行うニホンモニター株式会社(本社:東京都港区浜松町、代表取締役社長:韮澤美樹)は、各地のイベントに登場する着ぐるみキャラクター“ゆるキャラ”について、テレビ報道における出稿本数を集計し、その概要をまとめました。
今、ゆるキャラは自治体を中心に、地元物産や名所、観光をPRするために各地で誕生しています。地域振興、地域経済の活性化の役割を担って、活躍が期待されています。2010年のテレビ報道で注目を集めた“ゆるキャラ”と、出稿状況について、集計を行いました。
調査結果は、弊社WEBサイトでも公開しています。(http://www.n-monitor.co.jp/

【調査概要】
■調査項目:ゆるキャラに関連するニュース出稿本数
■調査期間: 2010年1月1日〜2010年11月30日
■調査対象局:NHK/日本テレビ/TBS/フジテレビ/テレビ朝日/テレビ東京 
(すべて東京地区地上波オンエア分)


■東京スカイツリー効果! おしなりくん 最多出稿!!
ゆるキャラの中でも全国的に知名度が高い、「ひこにゃん」、「せんとくん」を抑えて、最多出稿は東京スカイツリー周辺商店街のキャラクター「おしなりくん」となった。563点の応募から選ばれた“ゆるキャラ”で、地名の押上の「おし」と業平の「なり」をとって「おしなりくん」と命名された。
東京スカイツリーが、3月に東京タワーを抜いて日本一の高さになったときや、ゴールデンウィークのお出掛けスポット紹介など、東京スカイツリーのテレビ露出が増えるたび、おしなりくんの出稿量も増加し、最多出稿となった。
2位は共に57番組で紹介された、「ひこにゃん」と「せんとくん」。「ひこにゃん」の人気は他のゆるキャラの中でも、群を抜いている感がある。滋賀県・彦根市のキャラクターから離れ、ひとつのキャラクターとして成立している。テレビで取り上げる話題も、全国から「ひこにゃん」宛てに、年賀状やバレンタインにチョコが届くことを紹介している。また、各地で行われたゆるキャラ祭りでも注目度は高く、「ひこにゃん」にスポットを当て、お祭りを紹介する番組は多い。
「せんとくん」は、今年、奈良で「平城遷都1300年祭」があり、観光話題と共に、数多く出稿したものと思われる。
デジタル放送普及キャンペーンのキャラクター「地デジカ」は、全国区で認知度も高く、普及キャンペーンを行うと共に登場している。地デジの疑問や、アナログ放送との違いという話題を番組で取り扱うたび、登場することが多く、3位となった。
「おしなりくん」が東京スカイツリーと共に、出稿量が増えたが、新たな東京スカイツリーの公式キャラクターとして「ソラカラちゃん」が10月28日に登場。お披露目会や「おしなりくん」との初対面の話題で、ほぼ1ヶ月間で40番組に出稿し、4位となった。
東京タワーのゆるキャラ「ノッポン」は、東京スカイツリーの話題で引き合いに出されたり、人気スポット紹介で東京タワーの話題と共に登場している。
岐阜県・多治見市のキャラクター「うながっぱ」は、記録的な猛暑日が続いた今年、多治見市で38.9℃を記録し、日本一暑い町として紹介された。この暑さを体験しに訪れる観光客も現れ、暑さと共に「うながっぱ」の人気も上昇。関連グッズは100種類以上、土産物の売上が2倍になったという。暑さを逆手に取ってPRした多治見市。「うながっぱ」は猛暑のイメージとして、認知度アップに繋がった。


【今後注目のゆるキャラ】
滋賀県彦根市で2008年10月から始まった「ゆるキャラまつりin彦根」。3回目の今年は、170体のゆるキャラが集まった。主催者彦根市のキャラクター「ひこにゃん」は、今では彦根市の大スターである。奈良の平城遷都1300年祭キャラクターの「せんとくん」は登場した際に、キャラクターイメージについて賛否両論もあったが、その話題性も伴い、今では人気ゆるキャラとして知名度は抜群で、メディアへの登場頻度も高い。
「ひこにゃん=彦根」、「せんとくん=奈良」のキャラクターイメージは定着した。地域イベントの会場には欠かせない存在となり、また地元を離れて各地へ出張するほどの人気である。
2010年、ゆるキャラの新星として一躍有名になった「おしなりくん」。東京都墨田区にある押上・業平橋地区商店街キャラクターである。この地域は建設が進む東京スカイツリーの地元であり、知名度と人気は東京スカイツリーと一緒に上昇中である。また、東京スカイツリーのイメージキャラクターとして新登場した「ソラカラちゃん」も、来年12月の完成まで、メディアへの登場チャンスは今後十分に期待できる。知名度、人気ともに「おしなりくん」と競い合う形で来年は、ゆるキャラのトップになる可能性を持っている。
東京スカイツリーの地元、墨田区(おしなりくん)、江東区(コトットちゃん)、台東区(たいとうくん)の3区は「ソラカラちゃん」と4キャラクターでユニットを組み、東京スカイツリー周辺地区の観光PRイベントをおこなっている。このようなユニットを組む手法は、お互いに人気知名度への相乗効果が望める。周辺地域のゆるキャラが協力したユニットは、地域全体を盛り上げる効果が期待できるのではなかろうか。
11月に埼玉県羽生市で開催された全国ゆるキャラの交流会「ゆるキャラさみっとin羽生」が新たなイベントとして設けられた。会場には85体のご当地ゆるキャラが集合、「ひこにゃん」も参加し、来場者5万人を集める人気となった。ゆるキャラの主な活動目的は、地元特産品や観光名所のPRにある。人気のゆるキャラを生み出せば、その地域への経済効果に大きな期待が持てる。 “ゆるキャラ”は地域振興の力強い味方となっている。今後の新しいスターゆるキャラの登場に期待する。


< この件に関するお問合せ先 >
ニホンモニター株式会社 企画部 山本/長塚
〒105-0013 東京都港区浜松町1-7-3 第一ビル2F
TEL : 03‐3578‐6850(代) FAX : 03‐3578‐6852  E-Mail : mkt2@n-monitor.co.jp  URL : http://www.n-monitor.co.jp/



企業情報

企業名 ニホンモニター株式会社
代表者名 韮澤 美樹
業種 その他サービス

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