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真の姿を伝えることは、国民を守ること

航空自衛隊という“商品”をいかに売り込み広報するか。航空幕僚監部広報室の赤田賢司さんはそれを日夜考え続ける。「国民のみなさんに、我々の存在を少しでも理解してもらう」ために。

自衛官1人ひとりは、ごく普通の人間


Qまず、業務の内容を教えて下さい


広報室は、報道班と広報班に分かれていまして、私が属している広報班では、航空自衛隊に対する理解と関心を深めるためのさまざまな活動を行っています。具体的には、メディアへの対応、HPの運営、テレビや映画の撮影協力、出版物の企画協力、音楽隊の運営、浜松にある資料館の展示物に関する業務、航空祭や音楽隊演奏、航空機体験飛行など各種イベントの広報活動などが主な業務となります。

 

Q航空自衛隊広報室を舞台にしたドラマ『空飛ぶ広報室』が話題になっていますね


pr_interview_asdf_data_image2放送開始前から、テレビで番組宣伝のCMが流れ、雑誌などでも頻繁に取り上げられ、テレビ局のサイトやSNSは大変な盛り上がりとなりました。ドラマの放送は3ヶ月間続くわけですから、メディアへの露出量という点から考えたら莫大です。

私たちとしては、多くの方に注目していただけるこのチャンスを生かして、航空自衛隊の姿というものをきちんと伝えていきたいと思っています。自衛隊って、柵で囲まれた基地のイメージもあり、閉鎖的な社会であるととらえていらっしゃる方も多いじゃないですか。中で働いている人間の姿が見えにくい。だからこそ、今回のドラマで、1人ひとりは、みなさんと何ら変わらない普通の人間であることをお伝えできればと考えています。

ドラマは、パイロットへの夢破れて広報室配属になった自衛官が、仕事に悩んだり、人間関係に行き詰まったりしながら成長していく物語なので、共感を持ってご覧いただけるのではないでしょうか。

 

おもしろいコンテンツを売り込む


Q原作者の作家・有川浩さんが『空飛ぶ広報室』を書いたのは、広報室長に「航空自衛隊をネタに小説を書きませんか」と持ちかけられたことがきっかけだと伺っています。そのように広報室側がアプローチすることは多いのですか?


はい。待っていてもチャンスはやってきませんから、こちらから仕掛けないと。ほかの小説家の先生方にも、売り込みは頻繁にかけています。一例をあげると、『海猿』の原案をつくられた小森陽一さんに書いていただいた『天神』三部作。ファイターパイロットを目指す青年たちの静かに熱い物語ですが、メディアミックスできないかと画策中です。

作家さんだけではありません。漫画家さん、脚本家さん、それからテレビ局や出版社などメディアの方々にもいろいろなかたちで、「航空自衛隊にはこんなにおもしろいコンテンツがあります」と、お伝えしています。そして、興味をもっていただけたら協力を惜しまない。我々にはそれしかないのですよ。

 

Qそれしかない、とおっしゃいますと?


pr_interview_asdf_data_image3一般の企業とはちがって、広告宣伝にかける予算がありません。だから創作活動をしている方や発信する立場にいる方にご協力したり、ときに一緒に企画を練ったりすることで、我々の活動を取り上げていただく、というアプローチにならざるを得ないのです。

いわゆる“商品”に当たるものが、航空機であったり組織であったり装備品であったり、そこで働く人であったりするわけですから、いっせいにニュースリリースを流すという広報スタイルにはなじみにくいという面もあります。

さらに言えば、自衛隊の存在そのものに対して、快く思わない方はどうしてもいらっしゃいます。そんな方たちのことを考えますと、一度に広くお伝えする形はやはりとれません。広報担当者が、地道に1人ひとりと人間関係を築き上げていく。そのなかで興味をもっていただき、取り上げていただく、ということしかないのではないでしょうか。

 

こちらから仕掛ける攻めの広報


Q自衛隊ならではの広報活動の難しさがあるのですね。とくに、ご苦労されているのはどのようなところでしょうか?


航空自衛隊と聞くと、ほとんどの方がパイロットと飛行機をイメージされます。でも、パイロットは自衛官のほんの一握り。飛行機を飛ばすためには、それを支える大勢の人間が必要です。飛行機のインパクトの影に隠れてしまいがちな人たちにスポットをあてて、組織の融合体として航空自衛隊が機能していることをいかに伝えていくか。これにはいつも悩んでいます。

それから、航空自衛隊にとても興味を持ってくださる飛行機マニアの方がいる一方で、自衛隊の存在そのものに反感をもたれている方もいる。また、大多数の方は、反感は持たないまでも無関心である。私たちが広報活動をしていく対象はこのような方々なんですね。

一般企業なら、反感を持っている方にはアプローチせず、無関心な方に関心を持ってもらう、というところから始めてもいいのかもしれません。でも、我々はそういうわけにはいきません。自衛隊の存在に賛成してくれる人も、反対している人も、すべてが国民であり、我々には守る義務がありますから。

 

Q反対される方の存在が問題となるのはどんなときでしょう?


pr_interview_asdf_data_image1その前に、まず広報官として肝に銘じておくべきは、自衛隊に反感を持つ人の存在は、自分たちの広報活動が行き届いていないことの表れだということです。自衛隊の活動を十分わかっていただけていないから、感情だけで動かれている部分が少なからずある。誤解が生まれるのは情報の不足、理解の不足によるところも大きいのです。

たとえば大きな災害が起きたとき、私たちは真っ先に被災地に出向きます。理解ある人たちの元へは支援物資を迅速に届けることができます。一方、反対される方に、「なぜ、ここを通るのか」あるいは、「自衛隊の物資は受け付けない」と言われてしまい身動きがとれないこともある。理解が得られなければ、国民を守るという任務そのものが遂行できなくなってしまうんです。

このようなことをなくすためにも、全国民に向けて、自衛隊の姿を地道に丁寧に伝えていかなければと思います。大切なことは自衛隊に親近感を持ってもらうことでしょうね。そのために、今回のドラマのようなチャンスは最大限に活用したいですし、航空祭などのイベントにももっと足を運んでもらいたい。困難は多々ありますが、その分やりがいは大きいです。

 

Q最後に、今後に向けて思うところをお願いします


とくに新しいことを始めるというよりは、今までやってきたことを継続して行うこと、流れを途絶えさせないことだと思います。広報チーム一丸となって、航空自衛隊を国民にアピールできるあらゆるチャンスを取りに行く。攻めの広報を行っていきたいと思います。

 

(取材日:2013年4月11日)

赤田 賢司氏

企業名
防衛省 航空自衛隊
部署・役職
航空幕僚監部 広報室 広報班
設立
1954-07-01
所在地
東京都新宿区市谷本村町5-1
URL
http://www.mod.go.jp/asdf/
プロフィール
防衛大学校を卒業後入隊。航空機整備を担当しているときに広報に興味を持ち広報マンを志す。入間基地の広報、航空支援集団の広報を経て現職。電通PRへの出向経験もある。

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