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「合コン潜入」「居酒屋」…週アスPLUSの『ナベコ』が体当たり取材を続ける理由とは?

IT・ガジェット情報を配信する『週アスPLUS』。同誌の名物キャラとして注目を浴びるのが、『ナベコ』こと、渡辺陽子さんです。ITとは一見かけ離れている、「合コン潜入」「居酒屋行って来た」などの体当たり取材を続ける理由とは? 好奇心旺盛の女性記者に話を聞きました。

「大好きな紙に触れられるところで働きたい」
雑用アルバイトから記者へ


Qナベコさんが記者になった経緯を教えて下さい。


nabekosan (1)もともと週アスPLUSを運営している週刊アスキー編集部には、アルバイトで入りました。当時は、荷物発送などの雑用仕事が中心でした。記者になったのは、それから2年後のことです。

出版社で働きたいと思ったのは、大好きな紙に触れられるところにいたかったからです。昔から本を読むことが好きで、大学では日本文学を専攻。日文と言っても古典よりは宮部みゆきさんや、東野圭吾さんなどの小説が大好きでした。

出版社には記者を目指して入ったわけではありませんが、アルバイト時代、独自企画を提案したり、また作家の方々と仕事をしたりしているうちに、いつの間にか私も週刊アスキー本誌の記事を担当するようになって。それから本格的に記者の仕事を始め、本誌でモバイルを担当していました。

本誌の記者を2年ほど続けた後、2014年7月よりニュースサイトの週アスPLUSに異動になり、今は、本誌ではおたよりコーナーのみ担当しています。

 

Q現在の主な担当領域は?


PCなどハード関連は扱わず、主にモバイルアプリやウェブサービスなど、ライトな分野を担当しています。また最近は、イベント等の体験取材やグルメ記事にも力を入れています。

 

Qグルメですか。なぜ週アスPLUSがグルメ記事に力を入れようと?


以前は、ウェブ(週アスPLUS)をきっかけに、本誌(週刊アスキー)も知ってもらおう、読んでもらおうという方針だったのですが、今は、必ずしもその導線を意識しなくてもいいんじゃないかという風に変わってきました。
雑誌は読まないけれど、ウェブなら見るという読者もたくさんいますからね。そこで、ウェブの読者に響きやすいジャンルはなんだろう? と考え、私が週アスPLUSに異動になったタイミングから、グルメ記事を増やしていくことになりました。

 

Qグルメ記事を増やしたことによる手応えは感じていますか?


ええ。『スマートニュース』などのニュースアプリで、これまで「テクノロジー」での掲載が多かったのですが、グルメ記事は「グルメ」カテゴリーに転載されることがあります。幅広い層の方々にリーチできるのは、IT以外のジャンルを手がける強みだと思います。

 

 

私は新参者。失うものは何もないから、
どんどんチャレンジしていける


Q記事を書く際『ナベコ』は、どういうキャラクター設定なのでしょうか?


お酒好きのイケイケ女子、という設定にしています。実際はたぶんおとなしいほうなのですが。

 

Q確かにナベコさんは、お酒に関連する、「合コン潜入」や「居酒屋行ってきた」などの体当たり取材を得意としている印象を受けます。


私(ナベコ)は他の記者に比べると経験が浅い新参者なので、ある意味、失うものが何もありません。ですから恥ずかしいとか、恥ずかしくないとかそんなこと関係なしに、読者の方に喜んでもらえると思った企画は、どんどんやろうと思っているんです。

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週アスPLUSは、20-30歳代の男性読者が多く、「女子が◯◯した」という、女性であることを持ち味にした企画は関心を引きやすいと考えています。週刊アスキーでも、記者が◯◯してみたという体験記事は、引きの強いコンテンツですが、週アスPLUSでは、そこに女性要素を加えています。

特に気合いを入れているのが、合コン潜入や女性一人で居酒屋に行ってきたなどの、「体当たり取材」です。またお酒好きキャラを押しているので、意識して、「今日も飲みながら…」など、飲酒に関連付けた記事も書くようにしています。

 

Qなぜ、「お酒好きキャラ」を押しているのでしょう?


一つには単純に、私がお酒が好きだからというのもありますが…(笑)、一番は、読者と同じ目線に立ち、お酒を飲みながらでも読める記事を届けたいからです。
私は、仕事終わりにお酒を飲むことを日課にしているのですが、一人で飲む時は、お酒片手にスマートフォンで色々なニュースを読みます。

そういう方は、多いのでないかと思います。でもお酒が入ってしまうと、なかなかシラフの時のように頭が働きませんよね。ですから、お酒を飲みながらでも、すんなり頭に入ってくるといいなと、居酒屋体験記のような、読みやすい体当たり記事をどんどん手がけるようにしているんです。

 

Q今後は、どういう体当たり企画に挑戦してみたいですか?


好奇心が旺盛なので、危険なこと以外であればなんでもやってみたいです。特に、知る人ぞ知るみたいな、ニッチなイベントの体験取材はどんどんやっていきたいですね。

 

Qナベコさんは写真付きの記事も多く、大勢ファンがついていると思うのですが、街中で声をかけられることもありますか?


ファン…まではいかないと思うのですが、取材で、今流行りの自撮りができるセルフィー棒を三脚に乗せて…と怪しげな撮影をしていたら、「もしかしたらナベコさんですか?」と声をかけられたことはあります。

 

 

「ガッキーはネギに驚いたの?」記事が大反響。
ネット上の噂に信ぴょう性で応えたかった


Qこれまで手がけた記事の中で、印象深いものはありますか?


Photo Nov 28, 3 29 17 AM (1)チキンラーメンのCMに関する記事を書いたことがあるのですが、これはとても印象に残っています。このCMは、女優の新垣結衣さんが、お湯を注いでチキンラーメンを作るという30秒ものなのですが、CM放映直後から、ネット上ではとある噂が持ち上がっていました。それは、チキンラーメンが出来上がり、目を丸くして喜ぶ新垣さんの表情には、「単に出来上がりが美味しそうだから」だけでなく、「別の意図」があるんじゃないか、というものです。

お湯を注ぎ3分たった丼の中には、はじめは入っていなかった「ネギ」がトッピングされている。これを受けネット上では、「丼の蓋を開けたら、入れたはずのないネギがトッピングされていたから、新垣さんは驚いたのでは?」と話題になりました。

いち早くネット上の盛り上がりに気づいた週アスPLUSのプロデューサーから、「これ記事にしてみたら?」と提案を受け、すぐに販売元の日清食品グループの広報へ確認をとりました。結果としては、そういう意図はなく、「ネギは美味しく見せるための編集だった」ということ。これら一連のやりとりを記事にしたところ、ネット上で多くの反響を頂きました。

すでに、「蓋の裏にネギがついていたから」説や、「新垣さんには同居人がいて、彼女を喜ばせるためにやったのでは…」説など、憶測が広まっていたことから、「この情報が正しい」と決着付けたことで、ネットユーザーが反応してくれたのだと思います。

他のメディアでもこの話題を取り上げたところはありましたが、日清の広報に問い合わせたのは私たちだけだったので、信ぴょう性のある記事にできたと思います。

 

Q最後に、これからの目標を教えて下さい。


もともとITやガジェットに精通している方ではないので、記事を書く時は、同じく詳しくない方にも伝わればと、専門用語だけでまとめないよう心がけています。これからもそうした視点を大事にしていきたいです。

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あとはやっぱり、体験取材ですね。読者に喜んでいただけそうな面白いイベントにどんどん入っていき、それらを記事にしていきたいと思います。
それから…イケイケキャラで売りつつも、実態は女子力が低いと自覚しているので…もっと女に磨きをかけていきます。期待していてください(笑)。

 

(取材日時:2014年11月28日/取材と文:公文 紫都)

渡辺 陽子氏

媒体名
週アスPLUS
プロフィール
1986年東京生まれ。法政大学日本文学部通信課を卒業。デジタルエンタメ雑誌『週刊アスキー』の編集者を経て、『週アスPLUS』専属の記者・編集者に。

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